ミッドサマー、ラストシーンの個人的解釈

 

メイクイーンが最初メインクーンに聞こえて、じゃがいもじゃんって思ってたらメインクーンはふさふさの可愛いネコちゃんでメークインがじゃがいもだった。

 

 

ディレクターズカット版の方はまだ見れてないですし独自解釈ですが、ダニーのこれからについて自分なりに考えたこと。

 

当然ですがネタバレ注意です

 

 

 

 

 

燃えゆくクマスチャンを見て微笑むダニー。アリ監督はあのシーンで観客にカタルシスを感じてほしいとも言っていたし、主演のフローレンス・ピューはあのシーンのダニーはキマっててとにかく家が燃えてることが面白いから笑ってるんじゃないかとも言ってたし、解釈がそれぞれで面白いですよね。

あれは果たしてダニーにとってグッドエンドなのかバッドエンドなのかという議題をちょくちょく見ますが、当然ですが物語はあそこで終わりではないのでその狭い二択に絞るのは少し違うかなと私は思います。ただ、あの瞬間のダニーは少なくとも混じり気のない、手を加えていない純粋な幸せを久々に感じられたんじゃないかと思います。

全てを受け入れ、自身の喜怒哀楽を共有し共鳴してくれるホルガの人々。例のクリスチャン(遅漏)がマヤに種付けしてる瞬間を鍵穴から覗いてダニーが感情ぐちゃぐちゃに号泣していたシーンも、共鳴してくれるホルガの人達とダニーの声はだんだん悲しみから怒りへと変化していったように思えました。クズで遅漏の彼氏に縋って依存していた自分からも解放され、ストレスだらけの現代社会から新たな居場所を見つけたダニー。そりゃ思わず微笑みたくもなる。私がダニーだったらきっと同じように笑ってるし。

 

ただこれからのダニーがずっと同じように幸せな気持ちが続くかというと、そう上手くはいかないんじゃないかと思います。何せ9日間ある祝祭のうち、ダニーがメイクイーンになって生贄が燃やされた日は4日目。あと5日もある。前半に色々スケジュール詰め込みすぎじゃない?

メイクイーンの綺麗だけどおぞましさも感じる花でできたドレス。他の方も言ってるけどあれ絶対燃えやすい。

歴代メイクイーンの写真はやたら多いし、村人たちの儀式の流れもやたらと手慣れてる。色んなところで言われてるけどメイクイーン自体は毎夏決めてるのかなと思います。そしてあの花のドレスに包まれて燃やされる?そこの意味はよく分かりません。それともメイクイーンに選ばれた人と村の男が行為をして子種を残す役割をするとか?

 

 

観た直後はもうなんか何も考えられない…ってなってたのに、考察見て考えるほどまた観たくなってくる。ドラッグ映画だ