京都での就職が決まった。
長年憧れていたのに出来なくて紆余曲折経たのに、やろうと思えば案外すぐ行ける道だったかもしれない。
本当に気分が鬱でどうしようもない時は別だけど、やっと京都に住めるのにあと10年足らずで死ぬというのもどうなのかと最近思い始めてきた。
何の知識もないけれど、稲荷駅の周辺や七条駅の近くとかで小さなカフェを営みたい。店内は木を基調としているからあたたかな温もりがあって、陽の光がたっぷり入る設計。
どこにでもあるような内装とどこにでもあるような雰囲気だけど、食事メニューには少しこだわりたい。卵をふんだんに使った固いプリンに生クリームとさくらんぼをちょんと乗せたのと、玉ねぎと鶏の甘みが引き立つカレーとか。
コーヒーが飲めないから飲み物にはこだわれる気がしない。ミルクシェイクでも飲んでおいてくれ。
そんなような道端にあってもなくてもいいカフェを営みたい。でもそれで自然に年老いていくのは怖い。友好関係が広がる楽しみなどもあるだろうしまだ行きたいところは沢山ある。
でも、老いた状態で死にたくない。醜くすぎるから。だからと言って天寿を全うするのも絶対に嫌だ。病気も嫌だし事故も嫌だし他殺も嫌だ。
そもそもこんな状態なのに希望を持つこと自体間違いだったかもしれない。やりたいことはあるけど死の選択が狭まるのはもっと怖い。
どうすればいい